全世界で1000万台の売り上げを突破したP8liteですが、日本ではSIMフリー版の販売の後に、ほぼ同じスペックのLUMIERE(503HW)という端末がワイモバイルから販売されたことはご存知でしょうか。
スペック
OS | Android™ 5.0 Lollipop / Emotion UI 3.1 |
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CPU | Hisilicon Kirin 620 オクタコア (A53/1.2GHz) |
RAM | 2GB |
ROM(内部ストレージ) | 16GB |
ディスプレイ | 5.0インチ 1280×720、IPS |
アウトカメラ | 1300万画素(開口部 F2.0/AF/BSI) |
インカメラ | 500万画素(開口部 F2.4/FF/BSI) |
バッテリー容量 | 2200mAh |
サイズ・重量 | 143x71x87.7mm、131g |
カラー | ホワイト、ブラック、ゴールド |
LTE対応Band | FDD-LTE : B1/B3/B8(※SIMロック有り) |
その他 | microSD、GPS/AGPS/Glonass |
P8liteと比較すると、基本的なスペックは同じですが、SIMロックが掛かっていることや対応周波数の点で劣っています。また、付属品はSIMスロットを取り出す用のピンと取扱説明書や保証書のみとなっており、イヤホンや充電器、充電ケーブルまで付いていたP8liteに比べると劣ってしまうところも残念です。
更に、価格面でも3万円ほどのP8liteと比べると38,880円と4万円に近くなるのも微妙なところ。
開封と外観
箱は真っ白でなかなか綺麗な仕上がりです。
箱を開けると2つの箱と本体が入っています。パッケージのこだわり様はHuaweiおなじみといっても過言ではありません。
2つの箱ですが、薄い箱には取扱説明書と保証書、厚い箱は開けることができずSIMスロット取り出しピンが刺さってるのみとなっています。(P8liteではイヤホンやACアダプタ、USBケーブルが入っているそうです。)
本体は手に収まるちょうどいい5インチサイズで、背面はサラサラな加工になっています。
また、P8liteでは背面にHuaweiのロゴマークがあるのですが、LUMIEREには何もなくシンプルになっています。ヘアライン加工がかなり格好良いです。
フレームは本体からやや浮き上がっているかのような造りとなっており、手に持った際により一層持ちやすくなっています。
2つあるスロットは上がSDカードスロット、下がSIMカードスロットとなっています。上のSDカードスロットはnanoSIMも入れることができるのですがLUMIEREでは読み込むことができないようにソフトウェア上で無効化されています。
電源キーには模様が入っており、押し間違えを減らせるほか見た目の美しさも実現しています。
使い勝手
前述のとおりP8liteとほぼ同じですので、あまりワイモバイル独自の点は多くありません。
プリインストールのアプリにヤフー関連のアプリや親元のソフトバンクのアプリがインストールされているものの、大半は削除可能となっており、あまり気になることではないかと思います。
逆に、Huaweiならではの便利な機能が殺されていないため、その点は昨今の自社のアプリケーションをゴリ推してくるキャリア端末よりはありがたいところです。
ホーム画面はHuawei端末ならではのアプリケーションドロワーの無いシンプルなものとなっています。ヤフーやソフトバンクのアプリも大半はフォルダにまとまっているため、あまり意識してしまうようなこともありません。
良いところ・悪いところ
LUMIEREの元機種であるP8liteのレビューは多くのメディアで扱われているので割愛し、簡単に良いところと悪いところをまとめます。
良いところ
何といっても、価格の割にはスペックがしっかりしている点は中々良い点です。CPUはハイエンド端末には劣るものの、省電力性に優れた8コアCPUを搭載しており、2GBのRAMとともに不満をあまり感じさせることなく使うことができます。
また、内蔵のスピーカーはモノラルではあるものの、スマートフォンのスピーカーの中では非常に良いクラスの物で、背面ではなく側面にあるため平面に置いた時にも着信音が聞こえないということもありません。
SmartPAというHuawei独自の機能によってイヤホン接続時の音質もしっかりとしている点もお勧めできます。
悪いところ
1300万画素のカメラを搭載しているものの、正直画質は微妙でやや青く写ってしまいます。他の端末の画像と比較するとその差はハッキリとしてしまい、数字の割に実力は伴わない印象です。
ディスプレイは画質は悪くはないものの、直射日光下では少々見づらさを感じます。しかし、まったく見えないというわけでも無いので、そこまでストレスになるという訳では無いかもしれません。
端末自体が悪いわけではないものの、一部ゲームの動作は使い物にならないレベルです。これは、多くのAndroidアプリがSnapdragonというCPUを搭載したスマートフォン向けに最適化されていることによってLUMIEREのKirinでは処理がうまくできないという点によって起こってしまいます。デレステやバトルガールハイスクールを試してみましたが、あまり快適といえませんし、デレステに関しては3Dどころか2Dの設定でも快適とは程遠いレベルでした。
また、側面のフレームの塗装がちょっとした落下で剥げてしまうのは非常に惜しいところです。
ワイモバイルの料金プランは魅力かも
正直に言うと、LUMIEREをP8liteよりお勧めできる点はないといっても過言ではありません。
しかし、端末本体ではなく、ワイモバイルのプランに魅力があるかもしれません。ワイモバイルのスマホプランは10分までの通話が月に300回まで無料となっているので、通話が多い人にとっては、無料通話できるプランが限られてしまうMVNOよりも、ワイモバイルの方がお勧めできます。
今の季節は学割も行われており、基本料金が1000円引きな上、データ容量が2倍になります。ワイモバイルのスマホプランMを例に出してみると、2980円でデータ容量が6GBかつ、月300回10分までの通話し放題というプランは、MVNOにはない、ワイモバイルでLUMIEREを購入する魅力だと思います。
以下リスキーなネタにつき…
このLUMIERE、ベースの機種がP8liteのALE-L02ということで、色々とソフトウェアをいじることでSIMロックを自分で解除した上でデュアルSIM化することも出来ます。
更に、海外で配信されているAndroid6.0のベータ版ソフトウェアをインストールすることも可能なので、気になる方はあくまで自己責任で試してみるのもありかもしれません。
なお、上記の改造行為を行った場合、技適マークが表示されない、または表示されても無効となると考えられるためその点はご了承ください。なおHuawei通信及び筆者は「技適マーク」の表示できない機器の利用をこの記事によって推奨するものではありません。ご了承ください。
Author:こにこす(@syuma0916)
Editor:管理人 (@Huawei_Report)