ZTEが国内で販売しているSIMフリースマートフォン「Axon mini」を入手したので、honor6 Plusと比較しながらレビューをしていきます。
両機種とも値下がり
Axon miniは国内で販売されてからまだ3か月程度しか経過していませんが、当初42,984円(税込み)だった価格が、価格comの最安店では38,490円(税込み)まで値下がりしており、興味を持っているという方も少なくはないかと思います。
また、honor6 Plusも同様に値下がりしており、発売当初は49,464円(税込み)でしたが、Vmall楽天市場店では32,184円(税込み)になっています。こちらは販売開始から半年以上が経過しているので、値下がり幅や価格をAxon miniと比較するのは酷ですが、現状hono6 Plusの方が安くなっています。
似た様なスペック
Axon mini | honor6 Plus | |
---|---|---|
OS | Android 5.1.1 MiFavor UI 3,2,0 |
Android5.1.1 EMUI 3.1 |
SoC | Snapdragon 615 オクタコア1.5GHZ |
Kirin 925 オクタコア A15/1.8GHz+A7/1.3GHz |
ディスプレイ | 5.2インチ AMOLED フルHD (1920×1080) |
5.5インチ IPS-NEO フルHD (1920×1080) |
RAM+ROM | 32GB+3GB | 32GB+3GB |
アウトカメラ | 1300万画素 | 800万画素x2 |
インカメラ | 800万画素 | 800万画素 |
バッテリー | 2800mAh | 3600mAh |
GPS | AGPS/Glonass/Beidou | AGPS/Glonass/Beidou |
ネットワーク(LTE) | FDD-LTE: B1/B3/B19 | FDD-LTE: B1/B3/B7 TDD-LTE: B38/B39/B40 |
カラー |
イオンゴールド
クロームシルバー
|
ホワイト、ブラック、ゴールド |
その他 | 指紋センサー、デュアルSIM | デュアルSIM |
スペック面で見ればhonor6 Plusの方が微妙に優れていますが、Axon miniは指紋認証機能がついている点やLTEの対応バンドがhonor6 Plusより日本に向いているということもあり、悩む人もいるでしょう。
Axon miniのポイント
三角系を基調とした少し変わったデザインのテイストとなっています。このあたりは好き嫌いが分かれるかもしれません。
デフォルトで入っている壁紙などにも、三角形基調のデザインのこだわりが現れていて、惹かれる人も少なくはなさそうです。ただ、見た目に反してステレオスピーカーではない点には要注意です。
また、背面に配置された指紋センサーは読み取り精度も十分で日常的にも使えます。しかしながら、HUAWEI Mate Sの指紋センサーよりやや劣る印象です。
非常に持ちやすく、金属ボディーながら軽いという点は非常に素晴らしいと思います。
honor6 Plusのポイント
パッと見た感じではAscend P7のようなデザインで、背面にガラスのような光沢がありフレームにはヘアライン処理が施されています。
honor6 Plusで注目すべきなのは、なんといってもカメラです。デュアルカメラという珍しい仕様となっており、撮影機能も充実しています。単体では800万画素ではあるものの、2つのレンズを使うことで1300万画素の画像が撮れる点やフォーカスが早い点、ぼかしの利いた洒落た画像を撮影することも可能となっています。
Axon miniとhonor6 Plusの比較
ベンチマーク
快適さの指標の一つとしてベンチマークテストを行いました。両方とも、Antutuの最新版で行っています。
数値上はhonor6 Plusの方が上ですが、スペックを要求するようなゲームなどをプレイしてみるとAxon miniの方が快適に感じられることも多く、一概に快適さをベンチマークスコアでは言い表せないように感じられました。
バッテリーの持ち
バッテリーはhonor6 Plusの方が長く持つという印象です。3600mAhという大容量バッテリーとHuaweiのチューニングが相まって、1日フルに使ってもまだ若干バッテリー残量が残っています。Axon miniは1日使うには十分なのかもしれませんが、ゲームなどを行うと結構電池の消費が激しいように感じられました。
オーディオ
イヤホンから出力される音に関しても、音量を最大にしてもやや小さく感じてしまうこと以外は満足できるレベルで、DTSモードをONにすると重低音の強いインパクトのある音となることも魅力ですね。
Axon miniの特徴として挙げられるオーディオ系へのこだわりですが、見た目の割にシャカシャカとしたスピーカーの音と、イヤホン利用時に無音のときにノイズが流れてしまう点などは非常に気になります。今後のアップデートで改善される可能性はあるのかもしれませんが、ハードウェア的な問題だとすると対処ができないということもあり得るかと思います。
ネットワーク
発表後から問題になっているhonor6 PlusのLTE Band19非対応という点は、実際に使ってみると顕著な問題として感じられ、特にdocomoのネットワーク利用時に建物の中で3Gになってしまうということが少なからずあったのが残念です。Axon miniはBand19対応ですので、同じ建物内でもアンテナピクトがフルの状態でLTE通信が行えていました。
悩ましい2台
2台を比較するということでしばらくの間はこれら機種を中心に約1週間利用していました。しかしながら、未だにどっちがいいのかという結論は下せていません。
Axon miniはSoC(CPU)にSnapdragonを採用しているという点からゲームをするという方にはお勧めできます。また、5.2インチの有機ELディスプレイは発色がきれいで、動画鑑賞にも向いていると思います。
しかし、動画鑑賞となると画面サイズがAxon miniよりもやや大きいhonor6 Plusも悪くはありません。5.5インチのIPS-NEOディスプレイは直射日光下でも非常に見やすく、有機EL程まではいかなくとも黒系の色の再現度も高いです。また、バッテリー持ちの点では、honor6 Plusに軍配が上がります。
総括
長々と書いてしまいましたが、結局のところどちらも一長一短で、どちらかに絞るには、決め手に欠ける一台だと感じました。
二機種で悩んでいる方には、持ちやすさや指紋センサーを重視するのならAxon mini、カメラ機能や電池もちを重視するならhonor6 Plusをお勧めしたいと思います 。
どちらも悪い機種ではないと思うので、手に取って触れる場所が多ければ良いのにと思いました。、メーカーさんには、試すことのできるスペースをもう少し増やして欲しいですね。
Author:こにこす(@syuma0916)
Editor:管理人(@Huawei_Report)