発売からしばらく経過してしまったものの、MediaPad M3 lite (8インチモデル)を入手しましたので簡単なレビューをお送りいたします。
MediaPad M3 liteとは
MediaPadの中でも上位モデルであるMシリーズの廉価版も出るとなっています。M3のスピーカーやハーマンカードンとの連携などは踏襲しつつ、SoCがKirin950からSnapdragon435へ変更、RAMが3GB、ディスプレイの解像度が落とされていたりします。
10インチ版の「MediaPad M3 lite 10」が存在するほか、SoftBankからも8インチモデルが販売されることが発表されました。
価格はLTEモデルが30,000円ほど、Wi-Fiモデルが24,000円ほどとなっています。
Huawei Japan、Snapdragon435搭載の8インチタブレット「MediaPad M3 Lite」を発表!8月25日より販売開始
開封
パッケージは至って普通です。開けると本体が早速見えるタイプです。
付属品はmicro USBケーブルとクイックスタートガイド、ACアダプターです。各種急速充電規格へは対応していません。
そしてなぜか鏡チックな輝きを放つSIMスロットのイジェクトピンが付いてきます。左側が通常のHUAWEI製品へ付いてくるイジェクトピンです。結構違うことが分かるでしょうか。
外観
本体の前面です。ベゼルも特段と太くなく、指滑りも上々な仕上がりです。少なくとも格安タブレット感はそこまで無いかと思います。
前面にはHUAWEIお得意の指紋センサーを搭載しています。P10のような一瞬で解除される…とまではいかないものの、十分な早さです。ストレス無く使えるでしょう。
また、P10やM3同様でナビゲーションキーの機能を指紋センサーへ割り当てることが可能です。デフォルトでは無効になっています。
背面です。サラサラとしたプラスチックで出来ています。M3シリーズですが見た目はM2に近い気がします。
側面の上下です。いずれもスピーカーの穴が目立ちます。上部にはイヤホンジャック、下部にはマイクとmicroUSB端子があります。
側面右側です。音量/電源キーとSIMスロットがあります。また、アンテナラインが入っています。
SIMスロットはmicro SDカードスロットと併用されています。デュアルSIM端末ではないので各々のスロットは別れています。
おなじみのダイヤモンドカット処理もされているメタルフレームですが、手に持った際には少しゴツく感じられました。気になる方は一度実機かモックへ触れてみることをオススメします。
ファースト・インプレッション
ソフトウェアは勿論Android 7.0ベースのEMUI 5.1が搭載されています。
プリインストールされているアプリはやや多いかなと印象を受けますが、WordやExcel等のMicrosoftのアプリやGoogle Playブックス等は削除が可能です。
ストレージは21GB程あいていました。ダウンロードコンテンツの多いゲーム等でもこの程度の空きがあれば数本はインストール出来るかと思います。
使い勝手、性能
おなじみAnTuTu Benchmarkでは45000点という結果でした。P9 liteやP10 liteよりも低いスコアとなっており、正直グリグリ動く3Dゲームへは向いていません。
ここ最近はまっているアイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ(通称デレステ)をインストールし、プレイしてみた物の一番負荷の低い設定でも一瞬ノーツが固まったりしてしまい、正直快適とはほど遠いという感想です。
とはいえ、RAMが3GBあるということもありYouTubeを見ながらTwitterをするといった使い方では特に不満無く利用出来ました。Android 7.0のマルチウィンドウ機能はタブレットに向いていると思います。
総評
例えば「dアニメ等のコンテンツを見る」「Officeで軽く文書を編集する」などといったライトな使い方であれば特にストレスを感じずに使えるタブレットでは無いかなと思います。
記事中では余り触れる事が出来ませんでしたが、スピーカーからの音もしっかりとM3の音を踏襲踏襲しているようなサラウンド感のある音になっており、3万円弱のタブレットと考えれば悪くありません。
しかし率直に言うと、ゲームには向いていません。過度な期待は禁物といったところでしょうか。
悩ましい上位、下位モデルの差
MediaPad M3も発売から一年程経過したこともあって販売価格が下落しつつあります。オークションやフリマアプリを使えばM3 liteと同等の価格で購入できるかもしれません。
RAMは4GBあり、SoCはKirin950を搭載しているM3はAnTuTu Benchmarkで9万点近くのスコアを出せる性能で、前述のデレステも(Kirin搭載端末特有のクセがあるものの)そこそこ快適にプレイできるスペックです。コンテンツを見たり文書を書く程度にM3のようなハイスペックはいらないよ。というような人にもMediaPad T3シリーズが存在します。更にスペックは落ち、ディスプレイ解像度も落ち、スピーカーもシングルスピーカーとなってしまうものの、8インチモデルであれば20,000円を切る程の価格で購入できてしまいます。
更に白ロムとなってしまいますが、dtab Compact dー01Jも2万円以下で買えます。スペックはM3ベースでRAMが3GBで内蔵ストレージが16GBとなってしまいますが、スペックは問題ありません。
価格もあり、非常に「悩ましい」存在となってしまうMediaPad M3 liteですが実機をよく見て貰ってアリだなと感じられたのなら買ってみてはいかがでしょうか。
Ascend Mate7を買って以来HUAWEIの端末デザインや、斬新な機能達に感動しファンになりました。これまで買ったHUAWEI端末は数知れず。アイコン画像は実際に所持していた端末の画像です。
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