4月7日にグランフロント大阪で行われた、IIJmio meeting 19に参加してきました。
注意:東京会場とネタ被りする部分があるので、そちらに参加する方はここらで引き返すことをお勧めします。
今回は前回のIIJmio meetingから今回までのIIJmio UpdateやフルMVNOについてのお話を簡単にまとめていきたいと思います。
IIJmio Update
初めはお詫びから。通信速度の極端な低下に関して増強を行う旨と4月から請求前の確認(与信)を行なったことにより請求のタイミングや請求元の名前が変わるという事象が発生したことに関するものでした。
新規に販売を開始したスマートフォンとして「HUAWEI nova lite2」やシャープの「AQUOS R Compact」が追加されたとのこと。
通信と端末がセットで購入できるコミコミプランに2980円の価格帯が新設され、honor 9などが用意されたとのことでした。
フルMVNOはじめました
IIJがフルMVNOとなり、独立した移動体通信事業者に≒携帯電話会社になり国際的なしきべつ番号やSIMカードが独自に発行できるようになりました。
ちなみに先日報道のあった楽天とは異なり、あくまでも独自の電波や基地局は持たないとの事です。
サービスとしては法人向けにタイプD, Kに加えフルMVNOとしてタイプIというサービスを開始するほか、一般消費者に近いところでは訪日旅行者向けの「Japan Travel SIM」のフルMVNO版があるとのこと。
法人向けのIIJモバイルでは会社用のノートPCやモバイルルーター、小規模な事務所のネットワーク、コインパーキングなどにあるIoT機器などに使われており、多数の回線の一括管理や、インターネットに繋がらない機能、深夜のみの通信を許可するプランなどが存在するそうで、結構個人向けよりも細かなニーズに対応できるようになってるみたいですね。
タイプI(フルMVNO)になることで、より多彩なプラン設定やSIMの休止/再開、組み込み用や産業用などできることが増えます。
特に何回も触れられていたのがSIMの発行についてでした。これまではSIMカードを発行するだけでIIJがドコモにお金を支払う必要があり、SIMありのパッケージを店頭に置くだけで一定のコストが嵩んでいました。
それがIIJ側で独自に行えるので、コスト削減につながるそう。
ユーザー側の目線でそれが実感できるかどうかは微妙なところですが、回り回ってパッケージなどの料金が安くなったりするのであれば嬉しい所。
ちなみにIIJmioは….
IIJmioに関しては特に現状新サービスはないとのこと。
それもその筈でフルMVNO化したSIMを利用するには端末のSIMロック解除が必要で、「ドコモの回線だけどドコモの端末はSIMロック解除しないと使えない」みたいにタイプDよりもわかりにくくなってしまうので現時点で特には考えられてないと言われていました。Japan Travel SIMは海外の人向けなのでSIMフリースマホを持っていることが想定されています。
それもそのはずで、キャリア表示が「IIJ」になる位でオタク的には嬉しいですが、普通のユーザー的に混乱を招くだけでメリットはないですしね。
Appple Watchは使えるようになるの?
Apple Watchも使えるようにならないとのこと。
技術的なハードルはもちろん、Appleとの契約という問題もありかなり厳しそうです。
通信状況の改善になるかも
現在の通信状況はだいたい上の画像のようなグラフになっており、昼のピークに合わせて設備増強するにしても多額の費用がかかってしまいコスト面では厳しい。
フルMVNO化することで、あまり利用されてない時間帯の帯域分をスマホ以外のIoT機器向けなどに貸し出し収益化することで、普通のユーザーとは異なる属性のユーザーを増やして収益を増やしたり、その増えた収益を新たに回線を借りる原資として利用したいそうです。
直接恩恵はないけれど
話を聞いていると、フルMVNO化によってこれまでのIIJmioと大きく変わって、一般ユーザーになにかある感じはなさそうです。
しかし、できることが増えフルMVNOとしてのIIJが頑張ることで、回線の快適さに繋がったり、できることが増えたりなど回り回ってメリットが大きくありそうだなというのが今回の発表を聞いていての印象です。
筆者もIIJmioユーザーなので、是非ともIIJさんには頑張って欲しいですね。
Huawei通信の管理人です。
コメント